フランスといえば、女性の就業率が約85%。
53%である日本に比べて、その高さは顕著です。
私の職場も、ほとんどの女性が働きながら育児をするワーママたちです。
さて、フランスのワーママ事情とは?
①産休復帰が意外と早い
フランスでは産前6週間+産後10週間の産休取得が可能。
育児休暇は最長1年を2回申請でき、子どもが3歳になるまで取得できます。
しかし、1年間しっかり育休をとる女性もいますが、3歳までとる女性はかなり珍しいのが現実。
会社の自分のポジションへ戻るため、産休明けは保育園、ベビーシッター、両親の力、時短制度など総力あげて復帰。母になっても、自分のキャリアを大事にします。
また、自分のキャリア基盤ができた後、40代になって出産する女性も結構見かけます。
②子どもの長いバカンスやストライキ、どうする?
フランスでは6週間毎に2週間、子どものバカンスがあります。
日本では考えられない、バカンス大国!
バカンス中は、有料の学童に一日預けるのが一般的です。
またフランス企業の多くは、子どものバカンス事情に理解があるので、多くのフランス女性は、子どもの休暇に合わせて数日休暇を取得しています。
フランスでは、子どもの休み中は(たった数日間であっても)大人も一緒に楽しむのが一般的。
また、フランスはとにかくストライキ大国です。
学校がストライキで閉鎖になったり、早めに閉校になってしまうことも・・・。
ママ友同士助け合いながら、子どもを代わりに迎えに行ってあげたり、子どもの預け先がないので会社に子どもを連れて行ったり、どうにかこうにかやりくりしています。
③自分の時間をあきらめない
フランスのワーママたちを見ていてとてもよく感じるのは、彼女たちが「自分自身の時間」も楽しんでいること。
会社の昼休み中にランニングや水泳に行くのはよくある話。ベビーシッターや、両親、パートナーに子どもを数時間任せてコンサートに行ったり、自分の趣味も楽しんでいます。
子どもの預け先がない場合は、友人同士、子連れでキッズフリーなカフェでブランチをしたり。
私は日本家庭で育ったので、子どもを置いて1人出かけることに何となく罪悪感があったのですが、そんな話をしたらフランス人の同僚に目を丸くして驚かれました。
④限りなく手を抜く
日本でも家事代行や掃除代行サービスが増えていると聞きますが、フランスでは随分前からたくさんの家庭で利用されています。
また平日の料理はいたって質素。朝ごはんも火は使わず、ランチもお弁当率は日本ほど高くありません。料理は、週末にゆっくり楽しくするのがフランス流。
手を抜くことは決して悪いことではなく、当然、という感じです。
そんな感じで、フランスのワーママたちも日々仕事と育児で奮闘中。
ただ、手を抜けるところはとにかく抜いて、自分の時間を少しでも確保しながら、心身のバランスを取っているのが、フランスのワーママたちです。
Photo by Helena Lopes on Unsplash
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