Bonjour! パリ在住のワーママ ayaです。
今日はフランスの公立幼稚園の様子についてお伝えしますね。
3歳から義務教育のフランス
フランスは幼稚園に入園する3歳から義務教育です。
授業は水曜以外、8:30-16:30まで。その後、18:30まで学童が有料で見てくれます。
公立校であれば幼稚園は無償。給食費が別途かかりますが、家庭の所得に応じて計算されます。また “coopérative(コーペラティブ)”という、義援金を四半期毎に払いますが、金額は自分で決められます。
こんな感じで、どの家庭も無理なく公立幼稚園に子どもを預けられるのがフランスのすばらしさ。
遊びの場というより教育を意識したプログラム
日本の幼稚園は遊びや自由なカリキュラムが中心な気がしますが、フランスは6歳からの小学校を見据えて、教育を意識したプログラムが多いと感じます。
例えば、年中クラスでは、アルファベット、数字、様々な図形を学んだり、物語を自分で説明しながら演じる、など様々なプログラムがあります。また平均台やサークルを使った体操運動も学びます。
息子の幼稚園では、学期終わりになると、息子が学期中に行った作品集が先生から手渡されます。
そこには作品の一つひとつに、先生の評価が記されています。
また年小クラスから、短編の映画を観に行ったり、音楽家をクラスに呼んで音楽を聞くクラスもあります。年中になると、牧場に行ったり、図書館に行ったり、様々な課題活動があります。
先生と親たちの交流
フランスにはPTAという制度はないのですが、親代表のような窓口の方を皆で決定します。その方を中心に学校の知らせ、保護者会(参加は任意)、ストライキのお知らせなど、日々のお知らせが届きます。それと同時に担任の先生からは遠足に関する持ち物のお知らせや、子どもたちの課外学習の予定など、メールや連絡帳で連絡があります。またクラスで問題のある子どもについては、先生から個別面談のお知らせがあります。
フランスでは集団登校はないので、送り迎えは、学校に登録している親や祖父母がおこないます。送り迎えで先生と会う際に、日々の子どもの様子を簡単に話すのが日課です。
こんな感じで幼稚園の先生は親との面会など、授業以外で時間をしばられることが非常に少ないようです。
季節行事の少ないフランス幼稚園
また、フランスは、クリスマス会を除けば、入学式、終業式など、季節の行事がほとんどありません。
するとなかなか親が子どもの様子を見る機会がないように思えますが、図書館、シネマ、遠足など課外学習に行く際には、親の付き添いがボランティアで認められているので、その際に子どもの様子をみることができます。
また小さな音楽会もありますが、日本ほど手が込んでおらず、共働き世帯が観に来れるよう、朝8:30-9:30に開催されるなど、時間が考慮されています。
毎月恒例行事といえば、子どものお誕生日会です。お誕生日の子どもは、分担してケーキや飲み物を幼稚園に持っていきます。パーティの写真が後日クラス外に貼り出されたり、子どもたちの様子を知ることができます。
幼稚園から学ぶフランス式食事
フランスの学校は分業が徹底されているので、給食の時間は担任の先生とは別の先生方が食事の世話をしてくれ、担任の先生は別の場所で食事をとります。
フランス式らしく、前菜・メイン・デザートがあり、幼稚園から様々な種類のチーズにも触れることができます。また夕方には「グーテ」と言っておやつの時間があります。
毎日の献立は食堂を運営する会社のウェブサイトから閲覧できます。
ある日の献立
前菜 : マッシュとクルトンのサラダ
メイン : ギリシャ風ズッキーニグラタン、パン
デザート : チーズ(サンネクター)、フルーツサラダ
夕方のデザート : りんごの入ったドーナツ、ホットココア
幼稚園からなかなか手の込んだ食事ですよね!
幼少期から触れ合う、多国籍の子どもたち
フランスといえば移民国家。幼稚園も多国籍なこどもたちが集まります。
息子のクラスにも、アジア系、ムスリム系、アフリカ系・・・多国籍の子どもたちがたくさん!幼少期から、国際的な環境で育っていきます。
フランスの公立幼稚園、いかがだったでしょうか?
幼稚園とは別に学童がしっかり開校していたり、バランスの取れた食事も提供してくれますし、学期毎に子どもたちのレベルを様々な教育プログラムを通して見ることができるので、とても安心して通わせることができます。
Photo by Julian Scagliola on Unsplash
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