Bonjour! パリ在住ワーママ ayaです。
今回は海外子育てで気になる、学校事情。
その中でも、学校と親の関係についてご紹介します(うちの幼稚園児の体験談をふまえ、幼稚園の様子です)
果たして、日本的なPTAや、子ども会はあるのでしょうか、、!?
学校と保護者をつなぐ”保護者代表”。義務でなくやりたい人がいれば、という感じ。
まず、結論からいうと、日本ならではのPTAや子ども会は、フランスの幼児教育では存在しません。(我が家の学区域の公立幼稚園の場合です)
「え、じゃぁ親はどう関わるの?」と気になるところですが、息子の学校では、”保護者代表”的な親が、学年はじめに選ばれました。
その決め方は、やりたい人が手を挙げる場合もあれば、やりたい人がいれば、多数決で賛同するかどうか、決める感じ。
もしやりたい人がいなかったらどうするのか、とこれまた疑問が生まれます。
息子のクラスでは学年が始まった当初は代表的な方がいなくて、何人かの親御さんが、”チャットのコミュニティは便利だからそれだけでも開設しない?”と提案され、なんとなくコミュニティがはじまり、代表の親御さんが何となく決まりました(ラテン的な、ゆるい感じです笑)
フランスは積極的でフットワークが軽い親御さんも多いので、決まらなければ決まらないで、何となくリーダー的な親御さんが引っ張ってくれる、という感じじゃないかな?と思います(これまた、ラテン系)。
何はともあれ、「無理やり任命される」なんてことはなく、みんなでクラスの保護者たちがまとまっていきます。
学校と保護者間の諸連絡は、連絡帳やクラスチャットが大活躍!
学年がはじまると、クラスのチャット(whatsappアプリ)が開設され(参加自由)、日々の連絡や保護者会(参加自由)の連絡がここにきます。結構大事な連絡も来るので、クラスチャットは必ず入っておいた方がいいと思います。
チャットでは、以下のような案内がきます。
・保護者会の案内(例えば、フランスでは教師不足によってクラスの閉鎖が進んでいますが、それに対する意見交換会など)
・イベントに関する案内(遠足や音楽会の前に、当日の持ち物や服装、集合時間のリマインド)
・保護者の自由な連絡(保護者が開催する子どものヨガ教室、週末開催するピクニックのお誘いなど)
大事な連絡は先生との連絡帳でも案内がありますし、クラスに案内状が貼り出されたりするので、チャットに入っていなくても問題はないのですが、直前のリマインドや、先生に聞きそびれたことをこのチャットで聞けたり、なかなか便利です。
恐らく日本でもライングループなどの活用が普通になっているかもしれませんね。
学校行事は、無理なく、”みんなでつくりあげる“
幼稚園では、春には牧場に行く遠足があったり、夏は近くの市民プールで水泳の授業、秋は近くの広場でマラソン大会や、音楽会。冬にはクリスマスパーティ・・・と季節ごとに行事があります。
また数ヶ月ごとに子供の誕生日会があります。
気になるのが、どこまで親が参画するのか。
親の行事参加は完全にボランティア。遠足の同伴は人数制限がありますが、いける親だけ参加。パーティのお菓子は、持って来られる人が持ってくる感じです。
また、音楽会の衣装は家にある白色の洋服を持たせてください、など無理なくできること。
誕生日パーティの時だけは、お祝いされる子どもの親が飲み物か、小さなお菓子を持ってくるよう言われますが、それも全く手の込んだことをする必要はありません。
時間に余裕のある親御さんは、特大ケーキを作ってきたりしますが、スーパーの市販のものでも全く問題なし。
各家庭が、自分たちのできる範囲で無理なく取組めるので、意気込まず、皆で楽しみながら、子どもたちの成長を見守ることができて、これは本当にいいな、と思うところです。
学期ごとの評価
息子の幼稚園では、”Cahier de dessin”と呼ばれる大きなノートが、学期終わりに各家庭へ配られます。
これは子どもたちが学期中に描いた絵、算数の問題、歌集、遠足の様子がわかる写真集などがまとめられたノートです。
子どもが取り組んだ問題には、「1人でできました」「助けを借りながらできました」など、先生のコメントがあるので、子どもがどれだけ自分の力で取組んでいるのか見ることができます。
特に、遠足など課外学習は、親の同伴も可能ですが、平日、しかも限定人数なので、行けない親も多数います。というわけで、このノートを通して課外学習の様子が見れたり、親にとって学期終わりの楽しみだったりします。
学年最後には、個人面談と総合評価
学年最後には担任の先生と15分ほどの保護者面談があります。
息子は発達障害があるので、クラスでの様子や障害ならではの苦手なことをどう克服しているか、などたくさん教えてもらいました。
もちろん学期中でも、何か気になることがあれば先生に個人面談をお願いすることができますが、先生も親も忙しいので、気になることは、登園時に先生とさっと話してしまう親御さんが多い気がします。
そして学期最後になると、”Carnet de suivi (カルネドスイビ)”と呼ばれる1年間の総合評価が、先生から各家庭へEmailで届きます。
このCarnet。
日本でいう「あゆみ」みたいな感じで(まだ存在しますか・・・?)、理解する力、話す力、書く力、動く力、協調性、など項目別で評価されます。日本では小学校から、というイメージですが、フランスでは幼稚園から「自立した1人の人間を育てる」ことを目標にした教育が徹底しているな、と感じます。
以上、我が家の息子が通う、公立フランス幼稚園の様子です!
学校によって運営の差はあると思いますが、他の公立幼稚園でも基本的にはこんな感じ。もしかしたら欧米系の国はシステムが近いかもしれませんね。
日本ではなんとなく、親の関わりが若干強制されるというか、負担が重い気がしますが、フランスの幼児教育で総じて感じるのは、「親が無理なく学校と関われる」ということ。
海外生活において、子どもの教育環境はとても気になるものですよね。お子さんにとって、充実した学校生活になりますよう!ぜひご参考ください♪