Bonjour! パリ在住ワーママ ayaです。
フランス人といえばエコや自然が大好き。
特にいいな、と思うのが、フランス人の多くが、「頑張らずにエコを生活に取り入れている」ということ。
①フードロスしない生活
フランス人の主人と生活して約10年。
とにかく美食家な彼。
週末の食事や旅先での食事に対する気合い、それはそれは頭が下がります。
そんな彼を見ていて一番感じるのが、「食べ物を簡単に捨てない」こと。
日本で生活しているときは、食べ残しや、副菜のちょっとしたサラダ、ソース・・・結構、ふつうにキッチンの三角コーナーに捨てていました・・・。
そもそも三角コーナーたる便利グッズがフランスにはない、というのもあるんだけど、主人はとにかく捨てない。
食べ残しは「あ、それ明日もう一回食べるから!」とか、「このソース、パンにつけたらサイコー!」とかなんとかいって、絶対捨てない。
おかげで我が家の食べ残しの生ゴミは、ほぼゼロ。
世界の生ゴミの大半は家庭ゴミからきているんだとか。
皆が主人みたいに、ごはんを捨てない人だったら、ずいぶん世界のゴミ問題は解決されるだろう、なんて感じてしまいます。
②フードロスコンセプトのスーパーが大ブーム!
ポストコロナ。
パリでは商店の廃業が相次ぎ、街並みもずいぶん変わりました。
それとともに、ここ最近一気に増えたのが、「フードロス」「CO2削減」をコンセプトにしたエコなお店。
若い経営者やスタッフの方をよく見かけるので、エコ意識の高いフランス人、本当に増えてるなぁと感じます。

例えば、このお店「NOUS」はパリ中に展開しています。
包装が規格外だったり、形が悪くて売れなかったものを売っています。
食材も新鮮だし、価格も安め。セレクトがいいので、いつもにぎわっています。
そのほかにも、最近見かけるのが、半径 数100 km圏内の農家から直売しているマルシェ。
輸入野菜よりも10分の1のCO2排出で済むんだとか。
全て計り売りで、とにかく新鮮。価格も手頃。
そして何よりも、「旬なもの」がわかるようになりました。
日本やドイツに暮らしていたころは、スーパーで包装された野菜を買うのが当たり前だったのに、今はスーパーで野菜を買うことは滅多になくなりました。
③とにかく便利なフードロス対応アプリ
コロナ前あたりから増えたのが、フードロス削減を応援するアプリ。
例えば、我が家では「Phenix」というアプリを使っています。
利用者約140万人(2021年時点)。
フランス国内はもちろん、イタリア、スペイン、ポルトガル・・など欧州中に展開しています。
お店の賞味期限が迫った商品や、その日に売り切れなかった生鮮食品を、ひとまとめにして販売してくれます。
例えば、パン屋さんでは12€(約2000円分)を半額で提供していたり。
最近では人気惣菜店やレストランもどんどん加入しています。
我が家では、先ほどご紹介した、農家直売店のサプライズバッグをよく買いますが、とにかく人気なので発売から数分でいつも完売です。

ある日のサプライズバッグ。
洋梨4個、みかん6個、バナナ5本、りんご、セロリ、マッシュサラダ1袋、きのこ2袋、菊芋、ニンジン、キヌア1袋、仔牛のフィレ300g・・・。
これら少なくとも約20€(約3300円)のものを6€(約1000円)で販売してくれます。
お財布にも優しい上、旬な食材がたくさん。普段自分が選ばない野菜もたくさん入っているので、お料理の幅も自然と広がります。
④街にふつうにあるコンポスト
フランスでは2024年1月から、家庭生ゴミの堆肥化が義務になりました。
それに伴い、街中に公共コンポストが多数。

出勤途中にポンと捨てて、気軽に利用することができます。
しかもパリでは、家庭用のミニコンポストを無料提供してくれます。
エコ大国フランス。
頑張らずに、自然に毎日に取り入れていけることこそ、サステナブルエコライフ、でしょうか。
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