海外子育て 外国人夫と見つけた「夫婦で育児」

Life with kids

Bonjour ! パリ在住ワーママ ayaです。

働く女性が増え、核家族も普通になったいま。

夫婦共働きなのに、家庭はなぜか母ワンオペ。母は、仕事と育児、妻でいること、のため心身ともに限界・・・。出口が見えないし、本当に辛いですよね。

私もそれに近い1人でしたが、今ではフランス人夫と2人で育児を楽しむ余裕が少しずつ出てきました。

ここでは私と夫が実践した「夫婦で育児成功法」を3つご紹介します。

イクメン大国フランスでも、男性は生まれながらにイクメンではない

私の夫はフランス人です。
一般的に、仏男性は育児に積極的でイクメン、と言われており、実際周りを見渡しても育休フル消化し、育児に積極的な男性が多いので、うちの夫も当然そうだと思っていました。

でもそうでもなかった。
会社で幹部職の夫はとにかく忙しく、子どもと公園で走り回ったり、自宅での世話はもちろん、子どもの学校行事に参加するなんてもってのほか、というタイプでした。

産後1ヶ月でフリーランスに復帰した私。
右往左往の海外育児と、どうにかキャリアを戻したいと焦る気持ち、産後戻らない体調。
心身ともに完全にオーバーキャパで、何度も日本帰国を考えました。

成功法① 「ありがとう」の連鎖

心身ともに疲弊しきった私。
日本の実家の母に電話で話しても余計に心配させるし、場合によっては「母親とはそういうもの」なんて説きふされるし、自分の気持ちを消化できる場所がどこにもありませんでした。
私は毎日イライラし、(なんで私だけ?)と被害者意識になる自分に自己嫌悪。

周りの知人らは、口を揃えて「優しすぎる」、「夫を論破してもっとやらせるべき」と言いました。もちろん温かいアドバイスだとは分かっていましたが、仕事で疲れて帰ってくる夫に論破なんてしたくないし、それで夫婦仲が悪くなればもっと疲れる。

そんな八方塞がりだった頃、ふと気がつきました。

彼はいつも私の行動に、例え小さなことでも「ありがとう」と言ってくれるな、と。
で、言われると結構気分がいい。

というわけで、息子のために彼が何かやってくれるたびに、「ありがとう!」「助かったよ!」をしつこく連発することにしました。どんなに小さなことでも。

するとわざわざ論破なんてしなくても、彼が自然と息子のことをやってくれるようになっていきました。しかも「ありがとう」は魔法の言葉。言う方も言われる方も、どっちもハッピー!

もちろん、初めの頃は(私がやったほうが早い)と感じることもありましたが、そこは目をつむって、とにかく、信じてやってもらいました。

すると夫のできることは少しずつ増え、私の隙間時間が少しずつ確実に増え、「夫婦で育児をしている」実感がわきはじめました。

彼曰く、今まで何を手伝っていいのか、わからなかったそう。私が「ありがとう!」をいうことで、私が彼にして欲しいことが分かってきた、と。外国人男性も含め、男性は言わないと本当にわからないんだな、と学びました。

あまりにも単純な解決法ですが、これこそが我が家の「夫婦育児」大成功法!

こうして、私に心身への余裕が生まれ、ゆっくりと呼吸しながら育児ができるようになりました。

成功法② 「やらなくていい」ことを探す

育児はやらなくてはいけないことが際限なく増えていきます。

もっと色んなところに連れて行ってあげねば。一汁三菜健康的なものを作らねば・・・。

母が家庭をいつも守り頑張りまくる伝統的な日本家庭で育った私。家事も育児もこなさねば。辛くても自分を犠牲にしてやるのが母だ。という「見えない呪文」にかかっていたのかもしれません。

ある日、キャパオーバーの私に、フランス人夫は言いました。

「僕は、君に伝統的な母親になってもらいたくて結婚したんじゃない」と。

フランス人夫にとって子どもはもちろん宝。

でも、彼にとって夫婦はそれと同じく大事で、「自分の妻に笑顔で幸せでいてほしい」という彼のメッセージだったのです。

そして私たちは、増やそうと思えば際限なく増やせる「やらないといけないこと」ではなく、「やらなくていいこと」を徹底的に見直しました。

洗濯は週2回もやらなくていい。
(意外と週1回でおさまる)
食事の2品目は作らない。
(2品目がいるならお惣菜活用)
親が疲れている時は無理して遠出しない。
(近所の公園でも子どもは意外とハッピー)
お皿は洗わず食洗機直行。

そして数ヶ月毎に、育児の優先順位を2人で見直しました。
例えば、今夏はトイトレ集中。今秋は息子の日本語強化。といった感じです。

こうして、本当に今やらないといけないことがしっかり見えるようになり、夫婦で同じ方向を走ってる感覚が生まれました。

成功法③ 夫婦それぞれの時間をリスペクトする

我が家は別記事でご紹介した「子どもの1人寝」が成功し、大人の夜時間をもてるようになりました。フランスでは夫婦2人の時間はもちろん、夫婦それぞれの時間をリスペクトすることは絶対です。

子どもが就寝した後、夫は寝室でゆっくりワインを飲みながらテレビにふける。

私はヨガをしながらゆっくり過ごす。

その時間は、お互い干渉せずリスペクトするようにしています。

自分の時間を少しでも持つことでお互いを思いやる余裕が生まれました。

最後に・・・・

こうして崩壊寸前だった私の孤軍奮闘育児は、

①ありがとうの連鎖
②やらないリストを決める
③夫婦それぞれの時間をリスペクト

この3つのおかげで解消され、夫婦で育児をする、という喜びにかわっていきました。

今孤軍奮闘されているパパやママ。
育児が自己犠牲の苦行でなく、家族の喜びに変わるよう、ぜひ少しずつでもトライしてみてください!

Photo by Jessica Rockowitz on Unsplash

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